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1963年3月のジュネーブショーでコンクール・ド・エレガンスを受賞賞、さらに同年秋の東京モーターショ ーでも賞賛を博し、68年に販売が開始されました。
日本初の電子制御燃料噴射式DOHCエンジンを搭載し後部専用ヒーター、4人分のシートベルト、ヘッドレスト、木目仕上げの7連メーターが並ぶインストルメント・パネル等の装備が付けられたスタイリング、性能、居住性等の総合的な良さが上級オーナーやマニアに受け入れられました。
しかしながら172.0万円という当時の金額設定のため、手が届くものでなく、数年後にSOHCエンジン搭載のモデルが発売されました。1800Nを除きインスツルパネルや概観など同じなのでエンジンの種別を知るにはフェンダー横のオーナーメントの色で解るようになっています。
曲面形状が多く、その製造工程の殆どが手作業で行われていた事により、マニアの間では「ハンドメイド(HM)」とか「手造り」と呼ばれています。
- EC車はハンドメイド時代の2458台中の140台余りしか生産されなかったそうです。
- '70/10からSOHC1.8リッターエンジン(SUキャブレター)PA95Sが登場した。
- '71にはSOHC1.8リッターエンジン(SUシングルキャブ)PA95Nが発売となった。
- 木目パネルをインスツルパネルに使用。
- スチールバンパーの上にちょこんと置かれたランプはスモールランプと方向指示器をかねています。
<1971年発表当時のラインナップは以下の通り。>
117クーペ(形式PA90・PA90H)1600cc DOHC 120PS
117クーペEC(形式PA90E・PA90HE) 1600cc DOHC (ECGI付き) 130PS
117クーペ1800(形式PA95S・PA95HS) 1800cc SOHC(ターンフロー) 115PS
117クーペ1800N(形式PA95N・PA95HN)1800cc SOHC(ターンフロー) 100PS
主要諸元
117クーペ
PA90 <PA90H:クーラー装着モデル>
・他の形式では117クーペ1800とか117クーペEC、量産になってからは117クーペXT、XGなどの名称で呼ばれていますがこの形式にだけ「117クーペ」と命名されています。
・この型式は4世代が存在しており僅かづつ変更されています。第一世代で装備されていたフロントフェンダー部のサイドマーカー、室内リアトレイに組み込まれたベンチレーター、室内カーペットの纏りに西陣織を使用、エンジンのシリンダーヘッドの形状などが第4世代ではなくなっています。
・各々の世代の愛好者間での呼称は
第一世代 Type1 Sirial100番までの44年式を甲種、それ以降は乙種
第二世代 Type2 マイナーチェンジ45年式以降
第三世代 Type3 マイナーチェンジ46年式以降
第四世代 Type4 マイナーチェンジ47年式以降
と大まかに区切って呼ばれています。
年式と車台番号が前後している場合もあり、年式で区切るのが困難なこともあり、「ハンドメイドの謎」も多いです。
・この型式のみ14インチのタイヤを使用します。
・オーナーメントに使用されている色は赤色です。
・当時の販売価格は調査中です。
●寸法・重量
全長:4280mm,全幅:1600mm,全高:1320mm,ホイールベース:2500mm,トレッド前:1325mm,後:1310mm,最低地上高:180mm,車両重量:1090kg<1120kg>,乗車定員:4名,車両総重量:1310kg<1340>
●性能
最高速度:190km/h(終減速比4.100 推定) 200km/h(終減速比3.72 推定),登坂能力:0.51tanθ<0.50tanθ>,最小回転半径:5200mm
●エンジン
型式:G161W<G161WH> 直列4気筒DOHC 内径程82mm×75mm 総排気量:1584cc 圧縮比:10.3 最高出力:120PS/6400rpm 最大トルク:14.4kgm/5000rpm キャブレター:solex MIKUNI
●容量
燃料タンク:58L 冷却水:6.5L バッテリー:12V45AH オルタネータ:12V40A(AC)
●ドライブトレイン
クラッチ:ダイヤフラム式(メカニカルコントロール) トランスミッション:前進4段(オールシンクロメッシュ)第1速:3.467 第2速:1.989 第3速:1.356 第4速:1.000 後退:3.592 ファイナル・ドライブ:ハイポイドギヤ 減速比:4.100(または3.727)
●サスペンション
前輪ばね形式:ウイッシュボーン コイルスプリング
後輪ばね形状:半楕円形スプリング(トルクロッド付)
ショックアブソーバー形式:筒型複動式(ガス封入式)
●走行装置
タイヤ:6.45H-14-4PR または 165HR-14-4PR
ステアリング形式:ボールスクリュー式
ハンドル外径:390mm
●ブレーキ
マスターシリンダー:マスターバック
フロントブレーキ:ディスク リアブレーキ:リーディングトレーリング
117クーペ EC
PA90E<PA90HE:クーラー装着モデル>
・当時国産で初めて電子制御燃料ふく射を採用したモデルです。このためエンジン性能はこのシリーズでは最高の130馬力です。
・エンジンは1600ccなのでオーナーメントは赤色です。
●寸法・重量
PA90と同じ
●性能
最高速度:190km/h,登坂能力:0.54tanθ<0.52tanθ>,他はPA95と同じ
●エンジン
型式:G161WE <G161WEH> 直列4気筒DOHC 最高出力:130PS/6600rpm 最大トルク:15.0kgm/5000rpm キャブレター:燃料噴射装置付き
●容量
オルタネータ:12V45A(AC)
●ドライブトレイン
PA90と同じ
●サスペンション
PA90と同じ
●ブレーキ
PA90と同じ
117クーペ1800
PA95S<PA95HS:クーラー装着モデル>
・PA90のエンジンを1800CCとしSOHC+SUツインキャブレターのモデルです。
・排気量が大きくなることでトルクが増しました。
・タイヤのサイズが13インチに変わったことで、僅かですが車高が低くなっています。
・第4世代移行のものと思われます。
・当時の販売価格は調査中です。
・オーナーメントに使用されている色は青色です。
●寸法・重量
全高:1310mm,最低地上高:170mm,車両重量:1055kg<1085kg>,トレッド前:1340mm,後:1315mm,車両総重量:1275kg<1305kg>他はPA90と同じ
●性能
最高速度:180km/h,登坂能力:0.48tanθ<0.47tanθ>,他はPA90と同じ
●エンジン
型式:G180SSF <G180SSH> 直列4気筒SOHC 総排気量:1817cc 圧縮比:9.7 最高出力:115PS/5800rpm 最大トルク:15.5kgm/4200rpm キャブレター:SUx2,他はPA90と同じ
●容量
オルタネータ:12V40A(AC),他はPA90と同じ
●ドライブトレイン
トランスミッション:第1速:3.207 減速比:3.727,他はPA90と同じ
●サスペンション
タイヤ:6.45-13-4PR,他はPA90と同じ
●ブレーキ
PA90と同じ
117クーペ1800N
PA95N<PA95HN:クーラー装着モデル>
・高価すぎるために廉価版として発売されました。当時の価格は調査中です。
・インスツルパネルの木目模様が金属,に、ステアリングはウッドから木目模様のプラスチックに変わっています。
・1800CCながらもシングルキャブレターになりました。
・私的にはエンジン音は一番静かだと思います。
・オーナーメントに使用されている色は黄色です。
●寸法・重量
全高:1310mm,最低地上高:170mm,車両重量:1070kg<1160kg>,車両総重量:1290kg<1320kg>,他はPA90と同じ
●性能
最高速度:170km/h,登坂能力:0.53tanθ<0.51tanθ>,他はPA90と同じ
●エンジン
型式:直列4気筒SOHC 内径×行程84mm×82mm 総排気量:1817cc 圧縮比:8.7 最高出力:100PS/5400rpm 最大トルク:14.6kgm/4200rpm キャブレター:SUx1,他はPA90と同じ
●容量
オルタネータ:12V35A(AC),他はPA90と同じ
●ドライブトレイン
1速:3.507 第2速:2.175 第3速:1.418 第4速:1.000 後退:3.597,他はPA95と同じ
●サスペンション
PA95と同じ
●ブレーキ
PA90と同じ
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